2012年 第15戦 日本GP

さあ鈴鹿決戦。


小林可夢偉がやりました!

予選で4番手タイムを記録し、バトンの5グリッド降格により3番グリッドを獲得すると、決勝でも安定したラップを刻み、最終ラップまで続いたバトンとの接戦を制して見事3位表彰台を獲得!
日本GPで、日本人小林可夢偉が初の表彰台に立った。素晴らしい。

ただ、冷静にレース展開を振り返ると、2位になれたレースではあった。その分水嶺は最初のピットストップタイミング。可夢偉が2番手を走り、3秒後方にバトンとマッサがいるという状況。
14周目にまずバトンが入った。次の周に可夢偉がバトンをカバーする形でピットイン。可夢偉はバトンの前で戻るも、リカルドのすぐ後方で戻ることになり、ここから数周リカルドに抑えられることに。マッサが1分40秒、リカルドが41秒程度で周回していたため、18周目にマッサがピットインしたときには、マッサが可夢偉、バトンの前に出ることになった。
もちろん、アンダーカットに対してカバーしにいくのは定石だし、川井ちゃんも言っていた様に二人のドライバーを同時にカバーすることはできないんだけど、それでもリカルドの位置とペースは明らかだったわけで(さらに付け加えればここは抜きにくい鈴鹿)、バトンに合わせて慌てて入ってリカルドの後ろで戻るより、もう一周残ってしっかりリカルドの前のスペースに出すことを考えるべきだったかなと。(もちろんステイアウトすればその間にバトンにかわされる恐れはあるので)戦略的ミスとまでは言えないんだけど、そこだけがちょっと残念でした。
とはいえ、今回のザウバーチームはスタートもピットストップもミスなくがんばっていたしレース全体を考えれば、ザウバーよくやった!と言っていいでしょう。
ザウバーよくやった!

で、そのマッサ。マッサが2位表彰台。
マッサが2位表彰台!

大事なことなので2回言いました。今期前半ボロックソだったマッサが、ここに来て大きな前進を果たしている。直近5戦で連続入賞を続けており、ここ5戦の総獲得ポイントでは、アロンソが40点に対してマッサが46点取っている。フェラーリの来期シート確保のために、非常に良い仕事をしている。この調子で最後まで走り抜けてほしい。

で、そのアロンソ。0周リタイヤ。やばい。何がやばいって、ベッテルが優勝、アロンソがリタイヤ。ヤバイ。日本GP前までにあった29点差が、一気に4点差に。ヤバイ!
残り5戦も残っていて4点差なんてあってないようなもの。特にここ数戦でフェラーリは完全にレッドブルマクラーレンに水をあけられているため、チャンピオンシップの行方としても、今日の日本GPは非常に大きなターニングポイントになった。いよいよ崖っぷちに立たされた形のフェラーリ、なんとかここから反撃してほしい。