2012年 第16戦 韓国GP

もやに覆われ、人工芝が舞い踊る霊岩サーキットへようこそ。


レッドブルベッテルが3連勝を飾り、今期4勝目をあげ、ついにドライバーズランキングトップに躍り出た。予選ではウェバーに遅れを取ったものの、決勝ではいつもどおりウェバーの前に出て、そのまま完勝。ブレーキとかタイヤとか色々言われてはいたものの、結局誰も寄せ付けなかった。ウェバーもしっかり2位に収まり、レッドブル今季初となる1-2フィニッシュ。

長らくランキング首位を守ってきたアロンソは、最善を尽くして3位表彰台。できるだけのことをやったが、レッドブルには太刀打ちできなかった。レッドブルの戦闘力は明らかに一歩ぬきんでており、残り4戦でベッテルを再び逆転するのは至難の業と言わざるを得ない。返す返すも、鈴鹿のノーポイントが手痛い…とはいえ、今期はこれまで何度も勢力図が入れ替わってきた。今回のレッドブル政権にもそろそろ終わりが来ることを祈ろう。

マッサはアロンソと同等以上のレースペースを見せ4位入賞。ドライバーズランキング7位が見えてきた。また、今回でフェラーリコンストラクターズランキングでマクラーレンを抜いて2位になったが、これは明らかにマッサの復調の成果と言える。来期のフェラーリはマッサ残留で決まりかと思える出来。

ハミルトンの選手権は、残念ながら恐らくここで潰えたと言っていいだろう。予選では3番手につけたものの、レースペースが発揮できず、人工芝と共に10位フィニッシュ、雀の涙の1ポイントを得た。残り4戦で首位ベッテルとは62点差。ベッテルがよほどの不幸に見舞われない限り、ここからの逆転は不可能だ。

それにしても、終盤戦に入ってからのマクラーレンの失速は著しい。邪推の域は出ないが、どうしてもハミルトンの来期移籍の話から歯車が狂ってしまったように思える。今期のアロンソの最大のライバルはハミルトンになる、そんな風に考えていた時期が俺にもありました…

ザウバーに関しては、まあ、ひたすら残念なレース。黄旗の影響でQ3に進めず、決勝ではスタートで両者とも他車と接触し、ノーポイント。どうにもこうにも、前戦の勢いが次に繋がらないチームだ。わざわざザウバー卿が霊岩なんて僻地まで来たっていうのにもう。
可夢偉のペナルティに関しては、リプレイ見る限り可夢偉が突っ込んでいったようにしか見えなかったので、妥当と思います。可夢偉は誰かに押されたと言っているが、そんなやついた?