2012年 第06戦 モナコGP

未だに予測不能のレースが続く今期F1、絶対に抜けないモナコモンテカルロではどのような様相を見せるでしょうか。

眠れるウェバーが目を覚ました。予選ではシューミに次ぐ2番手を獲得し、シューミの5グリッドダウンによりポールへ。スタートをしっかり決めてポールトゥウィンを果たし、今期6人目の勝者となる。レッドブルとしては2勝目。
ベッテルはQ1からスーパーソフト投入など予選で苦しんだが、ソフトタイヤスタートが奏功し4位入賞。ダメージを最小限にとどめた。

ニコがフロントロースタートからそのまま2位表彰台。不安視されたレースペースも悪くはなかった。
シューミは復帰後初となる予選1番時計をたたき出すも、前戦での5グリッドペナルティにより幻のポールに。レースではスタートでグロジャンにぶつけられ、中盤にエンジントラブル(燃圧低下)でリタイヤと、ここでも運は回ってこず。ちょっと不運すぎる。

アロンソが5番手スタートから3位表彰台に立ち、ランキングトップに返り咲いた。第1ステイントでうまくタイヤを温存し、前車のハミルトンがピットした後にファステストを叩き出し、見事にポジションを奪取した。
マッサも予選・決勝ともアロンソと遜色ないペースを見せ、6位入賞。予選Q3でのアタックタイミングや、決勝でのピットタイミングはどうしてもアロンソ優先になってしまうためにこの順位だが、この調子を続ければシートに関する報道も少しは静かになるだろう。
とにかく、予選で二人揃ってQ3進出し、決勝でもダブル入賞と、クルマの戦闘力向上を印象付けた。

ハミルトンが5位入賞も、レースペースに苦しみ、ピットでアロンソの先行を許した。バトンは予選Q2敗退し、決勝ではコバライネンの後ろで悶々とした後、はじき出されて終了。
開幕2戦でフロントローを独占したのは遠い昔。マクラーレンの苦悩は未だ終わらず。

ラクティスでは速い速いと言われたロータスだが、予選・決勝とも今一つ。これがピレリタイヤ・マジックか。
グロジャンは4番手からスタートするも出遅れ、シューミにぶつけてスピンして終了。うーん、なまじクルマがいいだけに、ドライバーリーズンでの取りこぼしが目立つ。
ライコネンは予選からペース不足に苦しみ、なんとか9位。

両者ノーポイント。可夢偉はスタートで止まったグロジャンをかわしきれずダメージを負い、早々にリタイヤ。運がなかったが、中段スタートではこういうリスクは常にある。
ペレスは予選Q1でクラッシュし最後尾スタート。決勝ではファステストラップを記録するも、モナコで最後尾スタートでは焼け石に水
ザウバーはなまじクルマがいいだけに、他の色々な理由での取りこぼしが目立つ。。

  • 勢力図

マクラーレンレッドブルロータスメルセデス・ウィリアムズ・ザウバーフェラーリ>その他

もうフェラーリも優勝の可能性があるチームに加えていいでしょう。7チームに優勝の可能性がある。今回はウェバーとメルセデス勢の走りが光った。
ただ、クルマの性能ではなく、チームの総合力的に、ロータスザウバーは一歩劣っている印象はある。

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