第15戦 シンガポールGP 予選

ヨーロッパラウンドを終えたF1サーカス一向はシンガポールのマリーナベイ・ストリート・サーキットへ。ナイトレースです。
現状5人のドライバーで争われているドライバーズチャンピオンシップのトップ争いですが、シンガポールでその方向性が見えてくるでしょうか。


アロンソだいしょーり!!
ポールにアロンソ、以下、ベッテル、ハミルトン、バトン、ウェバーと続き、トップ5人がキッチリ名を連ねてきました。特に、チャンピオンシップ争いで少し遅れをとっているアロンソベッテルフロントローに並んでいるのは大きい。チャンピオンシップの行方が見えてくるかもしれない…とか、まったくそんなことはなかったようだぜ!というかより混沌としてきそう!


レッドブルはFP2、FP3と速さを見せてきたのだが、予選では振るわず。コースのコンディション変化に対応しきれなかったか?Q3ではファーストアタックで2台ともシューマッハのすぐ後ろに出てしまい、2台とも、特にベッテルは満足にアタックできず。ベッテルは最後のアタックでミスもあり。ウェバーは最後まで空気だった。レッドブル、ここでも「速さ」が「強さ」に結びつかない。だからこそ混戦になっているわけだが。


フェラーリアロンソは見事な走り。ここを取れば、総合優勝がかなり現実味を帯びてくる。少なくとも2位フィニッシュしておきたいところ。不安要素は、相方のマッサがQ1でマシントラブルによりストップしてしまったことか。アロンソに同じことが起こると……。ただ、マッサは最後尾発進になったので、9基目のニューエンジンを使ってくるでしょう。これが今後のレースでのプラス要素になればよいが。
マッサは決勝で、最後尾からポイント圏内まで戻ってこれれば上出来だが、マリーナベイでどこまでオーバーテイクできるか、見せてもらいましょう。


ザウバーはカムイくんがQ3進出!今回からチームメイトになったニック・ハイドフェルドに約1秒差をつける圧巻のパフォーマンス!ニックはまだクルマに慣れてないのが大きいだろうけど(2010年タイヤでの走行はシンガポールが初めてだとか)、実力に定評のあるニックを予選で上回ったのは大きい。決勝でも着実にポイント圏内でフィニッシュして、日本GPへの弾みをつけてもらいたい。


HRTの左近くんが食中毒(笑)により欠場し、代わりにクリエンが予選、決勝に出るようです。かっこ笑いつけてるのは、どうも食中毒は対外的なもので、本当は「大人の事情」でのドライバー交代らしいので。実際、予選セッションではHRTのガレージに元気な左近くんの姿が……シーズン途中でコロコロとドライバーが変わり、理由も明らかでないというのは、あまりいい印象はありませんね……
とはいえ、クリエンは良いドライバーだと思うし、左近、セナ、チャンドックと比べれば圧倒的に速いドライバーだと思うので、速いドライバーがちゃんとクルマに乗れるのは、いいことです。久々の予選にもかかわらず、クリエンはセナに1.2秒差をつけるパフォーマンスを見せてくれました。


そんなところで、明日の決勝では、アロンソが華麗にポールトゥウィンを決めてくれることを期待します。ベッテルの逆転勝利でも、まあ許す。