2012年 第02戦 マレーシアGP

開幕戦から2週連続開催となるマレーシアGP。常設サーキットであるセパンで、各チームの勢力図はどのように見えてきたでしょうか。チーム別にまとめていきます。

アロンソがまさかの優勝。自分で起きないと言っていた奇跡を見事に起こした。終盤のドライのペースは最悪だったが、なんとかペレスの猛追を振り切った。マシンが駄目駄目な状況での1勝は、ドライバーズチャンピオンに大きく繋がる結果。
マッサはピットインが偶然ハミのピットアウトと重なり、ハミのタイムを数秒削るというナイスサポートを実行したが、ハイライトはそこだけ。シャシーがどうとか言っていたが、新車に適応できていないのは明らか。

ペレスが大金星の2位表彰台。ウェットで最速、ドライでもフェラーリよりコンマ数秒〜1秒速く、アロンソを最後まで追い詰めた。ドライに変えるピットストップが1周遅れ-5秒、自身のコースオフで-5秒のどちらかがなければ確実に優勝していたと思える走り。ちょっと複雑なのは、対照的にかむいが散々な週末を送ったこと。

開幕戦に続きフロントローを独占したマクラーレンだが、決勝では精彩を欠いた。ハミはピットトラブルで数秒をロスし、バトンはHRTに安易な追い越しをしかけ接触し自身のマシンとレースを壊した。また、どちらもウェット環境では絶対的な速さが不足していた。ハミは開幕戦に続き3位表彰台だが、予選を考えれば到底満足はできないだろう。

週末を通して影が薄かった。ベッテルは終盤に周回遅れのHRTにぶつけられ 0 pointに終わり、チャンピオンシップの行方に影を落とした。ウェバーは開幕戦に続き地味に4位入賞だが、チャンピオンチームとしては物足りない結果。

グロジャンはスタートで3番手に躍り出るも見せ場はそこだけ。シューミに追突し上位戦線から離脱すると、続けてグラベルに嵌り早々とリタイヤ。クルマをチェッカーまで運べないようでは一人前とは言えない。
ライコネンは復帰後初のウェットレースをうまく潜り抜け5位入賞。終盤、(順位的に)意味もなくファステストを叩きだし、キミの帰還を印象付けた。おかえり。

  • ウィリアムズ

セナが6位入賞。正直まったく注目していなかったのでなんでこんな位置にいるのか分からない。マルドナさんは残り2周でエンジンストール。

予選での速さが決勝に繋がらない。シューミはグロジャンに追突され予選3番手から始めたレースを早々に破壊された。レースペースは相変わらず発揮できず、ニコが1ポイント持ち帰るのが精一杯。現在、実力の割にポイントが取れていないチーム筆頭。

リカルドがドライタイヤ装着の先陣を切らされ切り、終盤の展開の起点となった。

  • HRT

2戦目にして開幕を迎え、動くシケインとしての役割を遺憾なく発揮。彼らに非の無いものもあるにせよ、トラブルに関わることが多かった印象。

  • 勢力図

ウェット決戦だったため純粋なペースは掴みづらい展開となったが、とりあえずこんなところだろうか。ドライバー補正は極力外したとして。

マクラーレンレッドブルロータスメルセデスザウバー・ウィリアムズ>=フェラーリ>その他


Twitterでのつぶやきはこちら
http://twilog.org/monochro777_f1/date-120324/asc
http://twilog.org/monochro777_f1/date-120325/asc