第17戦 韓国GP

初開催ニダ!


さて、韓国GPは強行スケジュールでの初開催で、問題点を見事に積み上げまくってましたけど、なにはともあれ、無事に終わりましたので、運営やFIAに関する諸々のお話は気にせずに、いつもどおりチャンピオンシップの行方と、日本勢の活躍について話していきましょう。


まずは予選、コース特性的にはレッドブルがやや有利か?という下馬評どおり、レッドブル勢がフロントロー独占しました。
フェラーリアロンソも、対抗できるだけのペースはあったものの、惜しくも3番手。Q3終盤までアロンソがトップタイムだったものの、最後にベッテル、ウェバーがポンポーンと1,2をかっさらっていってしまいました。ポールはベッテルで、今期9回目。2番手にチャンピオンシップリーダのウェバー。とはいえ、路面が汚れまくっているヨンアムサーキット、レコードライン外の偶数グリッドはかなり不利。アロンソはスタートでウェバーをかわせれば、と言ったところ。

また、予選Q1では左近くんが以外に活躍してました。チームメイトのブルーノには大差をつけ、ディグラッシに肉薄するタイムを出して堂々の後ろから2番手!いや、今回の左近君はよかったですよ、ほんとに。まあ地上波はQ1ふっとばしたみたいですけど!


というわけで翌日、決勝、雨です。スタート前から雨が降り続き、水はけの悪いコースはさながら湖のようになってました。10分ディレイ後、SC先導でレーススタートしましたが、3周後に赤旗中断。50分後ぐらいにやっとレース再開と、見てる方はかなり辛かったです。雨が強いというわけではなく、コース上の水がぜんぜん掃けず、タイヤが巻き上げるウォータースクリーンで視界が無い状態が続いてしまっているという状態。
そんなこんなで、結局日没の時間を過ぎてまで行われた決勝レースを制したのは、まさかのアロンソ!ウェバーが縁石でスピンして早々にリタイヤ、ベッテルは終盤にエンジントラブルでリタイヤと、レッドブル勢はここにきて完全に自滅。アロンソは荒れたレース展開のなか完璧な走行を続けトップチェッカーを受けました。単独5勝目、ドライバーズランキングでもトップに返り咲き、残り2戦を残して非常にいい状態になっています。
レッドブルは、ウェバーは自身のミスでスリップし、ロズベルグまで巻き込んでリタイヤと擁護もできないですが、ベッテルは終盤までトップを走りながら、エンジントラブルで25ポイントを失うと、不運としか言いようがない。ベッテルアロンソのポイント差が25ポイントとなり、ベッテルもかなり追い詰められた。
マクラーレンは、ハミルトンが2位表彰台でチャンピオンシップの望みをつないだものの、バトンは序盤のタイヤギャンブルに失敗してノーポイント。バトンのチャンピオンシップは終了でしょう。
ザウバーは小林8位、ニック9位とダブル入賞し、最近いい感じです。二人とも、最初にとっととタイヤをインターにした戦略をうまく生かした形。カムイくんの周囲ではやけにトラブルが多発したものの、無事最後まで走りきった。グッジョブ。


それにしても、この雨で利益を得たのは間違いなくウェバーだったはず。SCスタートにより偶数グリッドの不利は打ち消されたし、日没のため規定周回を満たせずハーフポイントにでもなっちゃえば、ベッテルが優勝したとしても、ウェバーが2位を守れば3.5ポイントしか縮まらない。今日はウェバーのレースになりそうだなあ、と思いながら見てたんですけど。何が起きるか分からないものです。


さて、残り2戦になって、チャンピオンシップは一気にアロンソ有利な状況に転換したわけですが、レッドブルマクラーレンは最後まで「チームオーダー」をやらずに戦うでしょうかね?マクラーレンは実質ハミルトンに絞られた形ですが、レッドブルはまだ分からないといえば、分からない。とはいえ、論理的には、ウェバーを勝たせるように動くべきだと思う。残り2戦、どちらもベッテルが優勝したとしても、アロンソが表彰台に入っていれば、1レースあたり10ポイントしか縮まらないので、ベッテルアロンソには届かない。で、ここ数戦の状況を見れば、トラブルさえなければ、アロンソは普通に表彰台に上がってくる。次のレースでレッドブルがどう出てくるか、見物ですな。
一方、アロンソの不安要素は間違いなくエンジンでしょう。今回ベッテルに起こったことがアロンソに起こると、かなりヤバイ。とにかく残り2戦、白煙が上がることなく走りきってくれることを祈るのみです。

そんなところで。


予選のつぶやき
http://twilog.org/monochro777_f1/date-101023/asc


決勝のつぶやき
http://twilog.org/monochro777_f1/date-101024/asc