第16戦 日本GP 予選・決勝

さあ、いよいよF1日本GP鈴鹿です。


やっぱりこうなってしまったね…


豪雨により土曜の予選は順延になり、日曜10時から予選、15時から決勝と、圧縮進行となった今年の鈴鹿ですが、日曜日は天候も回復し、ドライコンディションでの予選、決勝が展開されました。
その鈴鹿で力を見せたのは、前評判どおりレッドブル。予選でベッテルがポール、2番手ウェバーとフロントローを独占すると、決勝でもその流れのままベッテルがポールトゥウィン、ウェバーが2位表彰台と、終始他車を寄せ付けず完勝。
ベッテルは久々(第9戦ヨーロッパGP以来)の勝利で、いつもの陽気な笑顔が戻ってきました。ウェバーとの差はこれで14点。残り3戦、常にウェバーの前でフィニッシュできれば、逆転の可能性は十分アリ。ただしベッテルはこれが3勝目、ウェバーとアロンソが4勝上げていることを考えると、あと1勝は必要になるでしょう。
ウェバーもベッテルの後ろで大人しく走りきり、アロンソマクラーレン勢とのポイント差の拡大に成功。初チャンピオンへ視界良好である。ただしコンサバすぎておもしろくない。

フェラーリアロンソは、予選でクビサに前を抑えられ4番手からのスタートながらも、レース序盤にクビサがトラブルでリタイヤしたため、後はこれといった展開もなく、3位表彰台。マクラーレンよりは速いが、レッドブルに追いつけるほどではないという戦闘力だったため、孤独な一人旅になっていました。2位ウェバー、3位アロンソのため、ポイント差が3点開き、現在14点差(ベッテルと同点)。レッドブル優勢の鈴鹿でダメージを最小限に抑えはしたものの、残り3戦で14点差は、正直厳しい。おそらく次のレースが分水嶺となるでしょう。

マクラーレンは振るわず。バトン4位、ハミルトン5位ながらも、バトンはハードタイヤでのスタートに特にメリット無く、ハミルトンは予選5グリッド降格してまでギアボックス交換したのに、決勝中にギアトラブル(3速使えない)で後半失速。マクラーレン勢はここまでかという感じ。韓国で持ち直せなければ、本当におわり。
あーあ、イタリア、シンガポールと、ハミルトンがポンポンリタイヤしてなければ、もうちょっとおもしろい状況になっていただろうに…


と、チャンピオン争いしてる人たちのことはこれぐらいで、今年の鈴鹿の主人公は彼らではありません。
小 林 可 夢 偉 で す。

予選では自身のミスからQ3進出を逃し、14番手スタートとなったものの、序盤はハードタイヤを労わりつつ、要所でアルグエルスアリスーティルオーバーテイク。さらにレース終盤、ソフトタイヤにスイッチしてからは、ヘアピンへの果敢な飛び込みとレイトブレーキングでオーバーテイクを連発。特にバリチェロオーバーテイクしたときの飛び込みは見事すぎて、もう、思わず声が出ました。ウォー!
最終的にはスタートから7つポジションを上げ、7位入賞。もちろん、クビサロズベルグなどのリタイヤもあってのことですが、これは、アグレッシブかつ冷静に、最後まで走りきった可夢偉君を賞賛するところでしょう。いやあ、これはもう、早くも来年の活躍が楽しみです!

ホンダもトヨタも琢磨もいなくなって、ブリジストンもいなくなっちゃうけど、鈴鹿可夢偉君が奮闘してくれてる。フェラーリフェラーリ言ってますけど、やっぱり日本人が活躍してくれると嬉しいです。パッション感じちゃいますね、パッション。来年も楽しみにしてます。


その他雑感。
母国GPだけあって、国際映像がけっこう左近君を映してくれてました。結果はいつも通りでしたが。がんばれ。
マッサはスタート時の1コーナーでクラッシュしてリタイヤ。…ガンガレ…マジガンガレ…
ステルス・ニックが何事もないかのように8位、初入賞。終盤カムイくんを前に出すためにヘアピンで別ラインを通り、カムイくんだけ通してバリチェロは通さないという完璧なテクニックも披露wさすが俺たちのニックだ!来年のシートが無いとか信じられん!orz

そんなところで。


ツイッターのつぶやきはコチラ。
http://twilog.org/monochro777_f1/date-101010/asc