第17戦(最終戦) ホームステッド・マイアミスピードウェイ

今年から琢磨さんが参戦するということで見始めたインディカーシリーズですが、あっという間に最終戦と相成りました。
チャンピオンシップ争いも最終戦までもつれ、1位パワーと2位ダリオの差がわずかで、ひっくり返る余地は十分にあります。
さて、最後に誰が笑って誰が泣くことになるでしょうか。


【レース前の状況】
パワーとダリオの差は12ポイント。1位に50ポイント、2位に40ポイント入り、予選のポールポジションに+1点、決勝での最多リードラップ者に+2点入るため、ダリオがポール+最多リードラップ+優勝を決めれば、2位以下に13点以上差をつけられます。つまり、ダリオの自力Vの可能性はまだ残っている。


【予選】
ダリオがポールポジション獲得!さらにディクソンが2番手につけ、ここにきてチップガナッシがフロントロー独占。パワーが3番手につけ、逆転V阻止に目を光らせる。
チップガナッシとしては、ディクソンを盾にしつつ、ダリオにリードラップを稼がせることができるため、これ以上は無いというポジションとなった。
日本勢では、琢磨さんが9番手とシングルグリッドを獲得する一方、武藤君は26番手と出遅れる。


【決勝】
パワー痛恨のリタイヤ!レース中盤、ダリオトップながら、パワーも4番手とまずまずの位置につけていたところ、パワーが単独でウォールにヒット、クラッシュは免れるものの、サスペンションにダメージをうける。一度修復してコースに復帰したが、走行は不可能と判断したか、再度ピットインしてそのままリタイヤとなった。パワー、ロード&ストリートでは無類の強さを発揮するも、オーバルでは最後まで結果を残せず…
パワーがリタイヤしたため、ダリオとしては非常に楽な展開となった。最多リードラップ(+2点)もダリオで確定し、9点差となったため、トップ10フィニッシュすればOK。その後はコンサバに走りきり、8位フィニッシュ、見事に逆転チャンピオンを決めた。
琢磨さんは9番手スタートながら、レースセッティングが煮詰まっておらず、ずるずると後退。ピットイン時にアジャストしていき、ペースは改善されていったものの、レース終盤、13,4番手ぐらいを走行中に何か接触があったようで、最終的に18位完走となった。


【今年のまとめ】
正直、こんなに楽しめるとは思ってませんでした。
琢磨さんがF1から転向すると聞いて、ネットでライブストリーミング中継が見られると分かって、じゃあ、まあ、見てみようじゃないかと。そんな軽い感じで見始めたんですが。
琢磨さんの奮闘振りがおもしろい、応援するドライバーを探すのがおもしろい、オーバルレースがおもしろい、レース戦略を考えるのがおもしろい、チーム毎の戦闘力を分析するのがおもしろい、チャンピオンシップ争いがおもしろい。。。
琢磨さんには来年もインディ参戦して、また楽しませてもらいたいです。


一方、今期残念だったのは、武藤君の活躍がほとんど見られなかったことかな。チーム移籍1年目で、クルマやチームとの問題もあり、と、大変なシーズンだったようで。自分はセッティング能力もドライバーの実力のうちだと思っているので、現状、武藤君は大して評価してません。過去、表彰台に上ったこともあるということなので、来年こそ活躍を見せてもらいたいです。


また、実質ワンメイクといえども、チーム間の戦闘力には大きく差があるということもわかりました。ペンスキーとチップガナッシの2強体制で、次がアンドレッティ・オートスポーツあたり。琢磨さんの所属しているKVレーシングは5番手6番手あたりといったところでしょうか。琢磨さんを追っているからというのもありますが、今期はKVレーシングのマシントラブルの多さや、ピット作業の手際の悪さが目に付きました。
琢磨さんは今期ほとんど結果を残せていませんが、その原因には、琢磨さん自身のミスももちろんありますが、チームのミスによるものも多々あります。このままKVにいて勝てるようになるのか?というのは、ちょっと疑問であり、不安なところでもあります。琢磨さんはセッティング能力には定評があるので、ニューマンハースあたりと組めば、けっこううまくいくんじゃないか?とか思っちゃいますね。


あとは、決勝レース中にフルコースコーションがポンポン出るのは、インディカーの特徴でもありますが、あんまり出過ぎると辟易しますな。連続で出るとレースのテンポが悪くなるので。もちろん、最初から最後まで波乱なし、だと眠くなりますけどね…


といったところで、今年はここまで。
来年またお会いしましょう、さようなら〜。