第13戦 ベルギーGP

夏コミも終わったことだし、これからちゃんと感想書くよ!
というわけでF1の夏休み明けの一発目は名サーキットと名高いスパ・フランコルシャン。もちろん雨降るよ!


前評判は、マクラーレン有利、レッドブル微妙。セクター1、3にロングストレートがあり、それほどダウンフォースを必要としないスパでは、レッドブル最大の強みである凶悪なダウンフォースがさほど有効ではない。従って、エンジンパワーと最高速に優れるマクラーレンが有利であろうと。
http://f1-gate.com/redbull/f1_8781.html

ただ、これまでのレースを見る限り、レッドブルはどこでも速いんですよ。特に高ダウンフォースを必要とするサーキットで手がつけられなくなるというだけで。

また、スパは当たり前のように雨が降るので、他チームが雨寄りのセッティングにして最高速を落とすと、相対的にレッドブルにとって有利になると。

フェラーリに関しては、未だにクルマのキャラクターがよく分からないんですが、FP1、FP2とアロンソがトップタイムをマークしていました。ま、FP1,2の順位にたいした意味はありませんが。


■予選
そんなところで、まずは予選から。
Q1開始時点ではドライ、ただし雨の予報あり。いつコースコンディションが変わるか分からないので、基本的に各車コースに留まり、走り続ける戦法を……とろうとしていたら、ペトロフくんがいきなりやらかしましたw。濡れてる縁石に不注意にも乗り上げてスピン→ウォールに接触してストップ。これによりまさかの赤旗中断。その後、赤旗が解除されたときには、雨降り出してました。
しばらくして雨は止み、コース状態はドライ→ウェット→残り1〜2分ぐらいで再びドライ、と難しい展開に。ザウバー可夢偉くんはインターミディエイトからソフトタイヤに変えた直後にコースオフし、グラベルに捕まってしまう。さらにデラロサもまったく同じことをしてタイム更新できず、ザウバーはまさかの2台揃ってQ1敗退。ザウバー卿がっかり。
http://f1-gate.com/sauber/f1_8911.html

ペトロフザウバー2台がやらかした結果ではあるものの、新規チームのコバライネンロータスグロック@ヴァージンが初のQ2進出。オメデトウ!


Q2はドライコンディション。ここが一番、純粋な力関係が出ていたように思う。とにかくマクラーレンが速い。レッドブルも悪くはない。フェラーリは3番目かなあ……メルセデス勢はここでもウィリアムズに押しのけられて、二人ともQ2ドロップ。シューミもロズベルグも駄目というのは、マシンがどうにもならないのだろうね…


Q3は最初ドライ、その後雨。みんな1回目のアタックが終わって、さあラストアタックだ!というときになって雨。特に、新品ソフトを最後に投入しようとしていたアロンソが涙目。
http://f1-gate.com/ferrari/f1_8918.html
最後の雨により各車タイム更新できないなか、マクラーレン勢だけがタイムを更新。ハミルトンは2番手に。ポールはウェバーだが、強さを見せたのはマクラーレンだった。レッドブルもセクター2は速い。フェラーリは今2つ……雨の影響もあるだろうけど、純粋にパフォーマンス不足な感じ。

最終的な予選順位についてはこちら。
http://blog.livedoor.jp/markzu/archives/51688002.html



■決勝
決勝レースのスタート前、「10分後に雨が来る」と、無線で言っていたら、オープニングラップでもう来ましたw。そんな状態で決勝レーススタート。
ポールのウェバーが盛大に出遅れる!すがすがしいほど順位落としました。ラップリーダーは労せずしてハミルトンに。さらにバトンも上がってきて、マクラーレンの1−2体制完成。このときは、バトンの身にあんなことが起こるなんて、思ってもいなかったのです……

それはともかく、まあ、雨降ってるわけですよ。皆ドライタイヤなんですよ。そりゃみんなコースオフしますよ。そりゃバリチェロもブレーキングミスってアロンソに追突してきますよウワァァァァァァヽ(`Д´)ノァァァァァァン!
バリチェロの300戦目は、一周もせずに終了しました。

コンディション悪化のため?ここでセーフティカーが入る。アロンソはピットに戻り、インターミディエイトに履き替える。可夢偉くんもピットに入り、こちらはソフトからハードタイヤへスイッチ。その後、セーフティカーラン中に、雨はあがりました。ドライタイヤがアタリ。アロンソ泣きっ面に蜂、仕方なくもう一度ピットインしてハードタイヤに変更。

その後はしばらくドライで進行しました。最後尾になっちゃったアロンソだが、順調にポジションを戻していく。新規チーム相手なら、まさに圧倒的。「ゲームみたいに」ぽんぽん抜いていく。抜きにくいことで定評のあるフォースインディアのリウッツィもなかば強引に押しのけて前へ。

一方、ラップリーダーのハミルトンはどんどん逃げる。2番手バトンは、フロントウィングに軽いダメージがあったようで、ラップタイムが上がらない。3番手ベッテルは、バトンに蓋をされたかたち。ダメージのあるマシンでさえ、レッドブルを寄せ付けないマクラーレンのトラクションの良さとストレートスピード!
ベッテル、レースペースでは勝っているのにまったく抜けないものだから焦ったか、バトンのすぐ後ろで突然コントロールを失いスピン、マクラーレンの左わき腹にフロントウィングを突き刺すかたちで接触。これによりバトンのクルマは大破。2位だったはずがノーポイントへ。チャンピオンシップを考えると、これは、本当に痛い。
http://f1-gate.com/button/f1_8935.html
ベッテルの方は、フロントノーズにダメージがあり緊急ピットインするものの、レースは続行可能。しかし、この接触でドライブスルーペナルティを受け、大幅にポジションを落とすことに。さらに、その後リウッツィとも接触……ここ最近のベッテルのぶつかり癖は、非常にまずい(´ヘ`;)

さて、その後各車ピットインしてタイヤ交換義務を消化するなか、上位ではメルセデス2台がピットに入らずハードタイヤで走行を続ける。雨待ちである。はたして、これが大当たり。レース終盤になってついにやってきたスパウェザー。ほぼ全車がピットインしてウェットタイヤに履き替えることになったため、メルセデス2台はピット一回分得をして、シングルグリッドを確定させた。ロスブラウンさすがです。

また、2番手につけていたクビサがこのときのピットでミスをしてピットクルーを轢く(けが人はいなかったもよう)。クビサは1つ順位を落とし、ウェバーが2番手へ。

さらに、タイヤ交換後のアロンソが縁石でスピンして単独クラッシュ、まさかのリタイヤ。アロンソらしからぬミスでポイントを逃す。

結局、終始トップを守ったハミルトンが優勝。今期3勝目をあげ、ドライバーズチャンピオンシップのトップに返り咲いた。以下、2位ウェバー、3位クビサ、4位マッサの順。


ハミルトンは、荒れた展開のなか終始レースをリードし、勝つべきレースでしっかり勝った。ミスらしいミスもほとんど犯さなかった。終盤、一度コースオフしたものの、築いていたギャップによりダメージなしとする。やはり今年は、レッドブルマクラーレンか……

ウェバーは、スタートに大失敗したものの、その後はそつなくレースをまとめた。ベッテルの大暴れの助けもあり、2位フィニッシュ。

アロンソにとっては、不運と、自身のミスに泣いたレース。序盤バリチェロに追突されていきなり最後尾へ。その後、着実にポジションを回復していき、一時はポイント圏内まで復帰するものの、終盤の雨の中単独スピンしクラッシュ。マシンが最速でないなかで、このようなポイントの取りこぼしは非常に辛い。

マッサは4位フィニッシュですが空気です。

可夢偉くんは8位フィニッシュとまたも入賞。予選が悪くても決勝で挽回してくるという、日本人とは思えない安定感!次戦も期待……て、モンツァはノーチャンスって本人が言ってたっけw


というわけで、次回はイタリアGP、フェラーリのお膝元のモンツァです。しかし最近モンツァフェラーリが強かった試しはない。
非常に厳しい状況ではあるものの、イタリアでのフェラーリの反撃を期待します。


最終的な決勝順位はコチラ。
http://blog.livedoor.jp/markzu/archives/51688341.html


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