F1 第03戦 マレーシアGP 決勝

開始時間ちょっと早くしたって雨降るもんは降るんだよ!レース開始。
決勝は、雨の予報はあったものの、ドライコンディションで開始。スタートでベッテル君がトップに踊り出て、レッドブルの1−2体制完成。この時点で、雨かトラブルでもなければレッドブルの勝利はほぼ決定。そして実際、雨もトラブルもなかったので、レッドブルがそのまま1−2フィニッシュを決めた。優勝はベッテル君。初戦から長かったが、やっと勝った。細かいところで、ウェバーのタイヤ交換に手間取るミスはあったけど、今週のレッドブルは安定していたと言っていいでしょう。4強の中でも、壊れなければ最速ということがやっと証明されたかな。たまには壊れてくれないと、このまま独走されそうで怖い。

3位表彰台はロズベルグ。スタートでベッテルに前に出られた時点で終わり。あとは、マクラーレンフェラーリが後方スタートなので、実質敵のいないレースに。シューマッハは何かのトラブルでリタイヤ。ホイールナットらしい…シューミは、リタイヤ後にバイクの後ろに乗ってピットに戻ってたけど、そのとき超笑顔だったのが気にはなる。闘争心はなくなってしまったのか、と。
http://topnews.jp/2010/04/04/news/f1/drivers/michael-schumacher/12895.html

フェラーリはマッサが7位入賞。アロンソが残り1周でリタイヤ。予選・決勝ともに戦略的な拙さが目立ったレース。ポイント圏内に入れたのは、前のクルマがパタパタとマシントラブルでリタイヤしていったからです。レース序盤はトロロッソにひたすら前を抑えられ、その後もクビサやバトンに前を塞がれる毎日。見せ場といえば、終盤にマッサがやっとこさバトンを抜いて、無線で「Good boy」て言われてたことと、アロンソがギアトラブルっぽいクルマでただ走るどころか、バトンにアタックし続け、残り1周でバトンに仕掛けたところでついに白煙を上げてストップしたぐらい。とはいえ、アロンソはトラブル持ちのクルマでおもしろいレースを見せてくれたので、そこはよかった。フェラーリとしては、もちろん無理なアタックをさせずに2ポイント(9位走行中にリタイヤしたので)でも持ち帰ってもらうべきだったが。減点2ですね。この2ポイントが、両チャンピオンシップであとあと響くことになるかどうか。

フェラーリとは対照的に、レース巧者ぶりを見せ付けたのがマクラーレン。ハミが6位、バトンが8位でダブル入賞。予選のミスを決勝でうまくリカバリーしたな、という印象。ハミは後方から一気にオーバーテイク祭りで、バトンは早めのタイヤ交換でタイムロスを最小限に抑え、うまく前に出て行ったと思う。まあ相変わらずのハミは、ペトロフ抑えるための蛇行走行で怒られたし、バトンは終盤タイヤたれてマッサに抜かれちゃったけど。

フォースインディアは立派な中堅チームになりました。スーティルが後ろのハミルトンを押さえ続けて5位入賞。ハミに「速くて抜けねーよこいつ!」と言わしめる。去年から、インドのストレートスピードには定評があったけどね。

ルノーもなかなか悪くない。クビサが4位入賞。ロズベルグには追いつけないし、スーティルに追いつかれることもなく、あまり目立たない展開になったが。一方、チームメイトのペトロフ君は、序盤のハミとの抜きつ抜かれつバトルなど多くの見せ場を作りながらリタイヤ。彼はこのレースで自分の中の評価が上がりました。クビサは予選の割り込みの件があるのでせつなさ炸裂状態です。

トロロッソは、実はけっこう速いんじゃないかと思えてきた。ハイメが9位入賞。前戦で皇帝を抑え続け、今回はフェラーリ2台をずっと抑えつづけた。前が空いたときのフェラーリは純粋に速かったので、トロロッソはこれをずっと抑えてたのか、と。ハイメはその後も随所でオーバーテイクを見せてくれたので、要チェックリストに入りました。ダメだったのは、ブエミの2ピットストップ戦略ぐらいかな(他チームは基本1ストップ)。単純にタイヤが持たないから仕方なくという判断かもしれないけど。ソフトスタートのブエミはともかく、ハードスタートのハイメもフェラーリより早く入ってタイヤ交換してピットタイミングで抜かれたので、クルマがタイヤに厳しいのかも。

ウィリアムズは、ヒュルケンベルグが10位入賞。ドライではあまり目立たないが、ウィリアムズも悪くはないはず。バリチェロは、エンジンストールでのスタート失敗が痛かった。

ザウバーは、速くもないわ信頼性はないわで、もうどうしようもないレベル。デラロサはスタートすらできないし、可夢偉君もレース中にエンジントラブルでリタイヤ。どうなっとんじゃと。唯一の日本人ドライバー在籍チームなので、がんばってもらいたいんだけど。。

新規3チームは、皆ちゃんと完走してきていて、まずはよしよしというレベル。止まったのはグロック@ヴァージンぐらいか。完走は、最低限のノルマです。

総評としては、雨で崩れたスターティンググリッドが、決勝をおもしろくしてくれたレースでした。あと妙にマシントラブルが多かった。今回アロンソがノーポイントに終わったので、ランキング暫定トップは1度も優勝していないマッサ。ポイントのルール改正で優勝の重みは大きくなったものの、毎戦ポイントを取り続けることは、変わらず重要ですよ。