第15戦 日本GP 決勝

ベッテル大活躍。
雨と霧に包まれた富士スピードウェイで、ハミルトンが今期4度目の勝利を飾り、さらにアロンソがクラッシュしてノーポイントに終わったため、ハミルトンのドライバーズ選手権優勝が濃厚になってきました。以上、日本GP決勝のあらまし。
あーあ。

そんなアロンソの事故を演出したのは、トロロッソのマシンで初めてQ3まで残り、予選9位を獲得していたベッテルくん。19歳の新人(もう20歳になった?)。視界不良のせいもあるだろうが、勢いあまってアロンソのマシンのリアにぶつけて破損させてしまう。アロンソは破損したマシンで走り続けるもタイムが伸びず、最終的に単独スピンを喫してウォールに激突。今季初となるリタイヤによりお亡くなりになりました。

一方のベッテルくんはその後も順調に走り続け、3位表彰台があわやと思われた。しかしアロンソのクラッシュによるセーフティカー先導中に、前方、2番手を走っていたウェバーにまさかの追突。ウェバーと共にリタイヤとなってしまいました。ストップしたウェバーは怒りに任せてハンドル?を投げ捨てました。

そして、一人ピットに戻ってきたベッテルくん。彼は顔を壁に押し付け、泣いていました。
よしよし、後でみんなに謝りに行こうな!


ええと、あとは、コバライネン2位表彰台おめ。ライコネンを後ろに従えての2位フィニッシュ。よくがんばった。


で、3位につけたのがライコネン。ピット戦略がうまくいかず?、一時はポイント圏外まで落ちていたものの、アロンソ、ウェバー、ベッテルのリタイヤに加えて、なんかいろいろオーバーテイクして最終的にこの位置まで上がってきました。クルサード先生をコーナーのアウト側から大回りして抜き去ったときは感動した。コバライネンにも詰め寄るが抜ききれず、最終的に3位。ハミルトンとの差はさらに開き、17ポイント差。残り2戦でこの点差は絶望的…

ただ、フェラーリのピット戦略に関しては、セーフティーカー先導でのスタートでエクストリームウェットを履かなければならなかったことがマーシャルから伝えられておらず、スタンダードウェットでグリッドについていたためにすぐにタイヤ交換しなければならなくなったってインタビューで言ってましたね。あの天候でスタンダードウェットとかどれだけ強気なんだよという話もありますが。

一方のマッサは一時は3番手を走行していたものの、こちらもピットの問題で残り10週ぐらいで給油のためピットインし、大幅に順位を落とす。16週目ぐらいに満タンにしてただけだったから、足りないような気はしていた。。しかしその後、ファイナルラップクビサとぶつけ合い、押し出し合いの接近戦を演じ、最終コーナーでコースをはみ出しながらオーバーテイク、6位を奪取した。なんとコース外の方がグリップがよかったらしい。どうなってるんだ富士スピードウェイ

結局、スタート直後のピットストップが避けられないものだったのなら、あの状況で取り得るピット戦略ってアレしかなかったように思う。フェラーリの2人は最後までレースを盛り上げてくれたし、この結果は悔しい。


日本勢は振るわず。バトンが予選で7番手といい位置につけたから期待してたんだけど。。。

あとはスーティルが9位フィニッシュ。ポイントには届かなかったものの、力を見せる。


さて、アロンソが死に、フェラーリが苦しむ中、一人だけ順調に(途中クビサとの軽い接触はあったものの)、ポールトゥウィンを飾ったハミルトン。よくカメラに映し出されるハミルトン父の顔と共に、どんどんむかついてきました(ぉ。次戦、上海GPで王者決定かな。。

それにしても、富士スピードウェイは実に危険なサーキットだということがよく分かりました。高速サーキット、ロングストレート、ブラインドコーナーに加えて不安定な天候と霧。一寸先すら見えないような状況で、よく人が死ななかったものだ。走行したドライバーの印象はおおむね良かったみたいだけど、それも雨が降らなければだよね。。