ひぐらしのなく頃に

シナリオはよかった。智恵先生はどうかと思うが。
そうそう、綿流し編の「目」はとてもよかった。ぶっちゃけ怖かった。ああいうのがないとホラーとは言えないよねぇ。弟切草とかかまいたちの夜の頃から使われてるけど恐ろしく効果的だよ。
そして推理のほうは俺にはさっぱりです。

最後のお疲れさま会で推理の余地があるからゲームだなんだと、なにやら高尚なことを仰ってましたが、それを言うと、あらゆる推理小説がゲームになってしまうんですがいいんですか?韓国映画の「箪笥」もゲームだな、そうすると。

ひぐらしのなく頃に」は皆様に
提示された謎を吟味し、推理を楽しむという
未曾有のチャンスを与えているのです
ぬるい日常や毎回のバッドエンドくらい
その未曾有のチャンスを考えれば
安いもの
ひぐらし」は非常にリーズナブル
良心的なノベルゲームでございます

みたいな、みたいな。
いや待て。ということは、推理ゲームを問題編と解決編の二つに分けて出せば、上のような大義名分の下に発売ゲーム本数が稼げますよレッドエンタテイメントさん!ミステリアス巴里の第二段はぜひこれで!
話が逸れた。
別にこれがゲームとしての体裁が整ってなかろうと、おもしろいことはおもしろいんだからそれでいいと思うがね、これはゲームとしては失格です、と認めてしまっても。
選択肢がないことは言わずもがなだが、テストプレイヤーがようけおった割には誤字脱字が多いし(これは小説としてもどうかと思うが)、立ち絵使ってるのに、ときどき誰が話してるのかわからなくなるし。なんかプレイ中に妙な間が頻繁に入るし。読み返すのはめんどくさいし。
この程度のレベルで「これはゲームです」といわれるほうが逆に腹が立つ。
ああ、でもTIPSを適宜挿入していくのはよかったな。どうせ挿入された瞬間に全部読んでしまうんだけど、これは小説の形式だとちょっと表現しづらい。視点変更したり脚注を挿入するなり、あとは根本的に話の構造を変えるぐらいしか考えられないな。とにかく、TIPSは良い。

だから、まあ、問題は読み返しがしづらいというところにあるんだよな。NScripterというだけですでに駄目なんだけど、まあ一から作るとするなら、

    • どこまでも戻れる回想(スクロールバーがあることが好ましい)
    • 日を指定してのジャンプに加えて、その日に何があったかを表示+本編中で今が何日か明記
    • ゲーム内での「メモ帳」を実装(気になった文をメモする機能、他なんでも書けると良い)
    • ワンクリックで栞を挿入(栞の数は無制限、画面に表示されてる文章を全部記憶)

んー、こんなもんかな。メモ帳は、まあ後ろでNotepad走らせとけばいいんだけど、めんどいんですよ。最初の以外はNScripterでもできるような、できないような。