2011年第4戦 サンパウロ

日曜日の決勝レースは降雨により中断となり、本日残りのレースが実施されました。


KVまじホビロン*1

今回の琢磨さんは、本当に優勝の可能性があった。日曜日の間に雨中のリスタート地獄を潜り抜けて10位→3位までポジションアップしており、さらに今日の決勝レースでも、リスタート後の1コーナーでパワーをアウトから抜き去りトップを奪取。運でも戦略によるものでもなく、まっとうに走ってのラップリード。その後の度重なるコーションでも完璧なリスタートを決め、トップを守り続けていた。
そんな中、唯一にして最大の誤算はピット戦略。レース終盤、イエローコーション中に2位パワーも含めて上位勢がほぼ同時にピットインし給油するなか、KV勢はなぜかステイアウト。2時間ルール適用により55周で終了となったわけだが、通常のピットウィンドウが30周程度と言われるなかで、どれだけ燃費走行しようと燃料が持つはずないことはかなり明らかだった。最終的に琢磨さんは48周まで引っ張ったので、あと1,2回コーションが出ていれば最後までいけたかもしれないが、それにしてもあまりにもハイリスクなギャンブルで、イエローを期待してピットしないなど、トップを走っている人間がやることではない。結局終盤グリーン中にピットインせざるを得ず、琢磨さんは7位まで後退、その後コースオフもあり最終的には8位フィニッシュとなった。

ちなみに、決勝レースの最多ラップリードはウィル・パワーが32周で獲得したが、残りの23周は琢磨さんがラップリーダーでした。
また、琢磨さんは今回8位フィニッシュにより、2011年のポイントスタンディングとしては13位→10位にアップし、トップテン圏内に再び戻ってきました。
開幕戦5位に、第3戦は終盤まで6位走行、今回はトップ快走しつつ8位と、何気に良いパフォーマンスを続けているので、このパフォーマンスを維持してほしいです。中堅チームとしては、シングルフィニッシュを続けることが一番大事。もちろん同じミスは続けないように。

個人的には、ロード/ストリートで(純粋なスピードで)パワーに対抗できるのは琢磨さんしかいないと思っているので、KVにはさらなる飛躍を期待したいです。

次回はインディ500、今年の初オーバルになります。次こそは、すっきりしたレースを見せてほしいです。

*1:ホントに ビックリするほど 論外!