第18戦 ブラジルGP

マッサの母国GPだよ!


【予選】
ニコ・ヒュルケンベルグがポールです。



……あまりにもミラクルですが、ウィリアムズのニコ・ヒュルケンベルグがポールです。
2番手ベッテル、3番手ウェバーと、レッドブル勢を従えてのポールです。

Q3はウェットからドライに変わるコンディションで、ラストアタックは全車ソフトタイヤとなりました。なぜかは分かりませんが、ドライタイヤを履いたヒュルケンは無敵でした。3回のアタックラップで全てトップタイムを更新し、最後はあのレッドブルを1秒突き放す圧倒的なポールタイム。史上最大の下克上完成!


で、すっかりヒュルケンに見せ場を奪われましたが、チャンピオンシップ争い中のハミルトンが4番手、アロンソが5番手となりました。母国GPのマッサはパッとせず9番手。バトンはQ2落ちで11番手。
アロンソはチャンピオンシップのために、最低限ハミルトンを抜いてウェバーのすぐ後ろでフィニッシュが必要。


【決勝】
ヒュルケンベルグ、1コーナーでベッテルにかわされる。
その後早々にウェバーにも抜かれる。
……まるで役にたたねえ!www


アロンソは、序盤でうまくハミルトンをかわし(というかハミルトンがコーナーで膨らんだ)、4番手に上がったものの、その後ヒュルケンの料理にけっこう手間取り、ヒュルケンを抜いたときには、レッドブル2台は約9秒前方……終盤にセーフティカーが1回出たものの、上位には順位変動なく、優勝はベッテル、2位ウェバー、3位アロンソ、4位ハミルトンとなりました。
ドライバーズチャンピオンシップの順位は変わらないもの、ポイント差は縮まり、1位アロンソ246、2位ウェバー238、3位ベッテル231。アロンソ−ウェバーが8点差、アロンソベッテルが15点差となっています。

他、母国GPとなるマッサ、バリチェロはともにピットストップでトラブり後方に沈みました。その後も接触などあり、最後までポイント圏内に復帰できず、バリチェロ14位、マッサ15位と、残念な結果に。んー、マッサ…
カムイ君はなかば恒例となったピットストップを遅らせる戦略をとり、終盤のオーバーテイクなどもあり10位入賞。この安定感はさすがです。


さて、ドライバーズチャンピオンシップについて少々。アロンソ視点で。
ベッテルはそこまで難しくなく、最終戦ベッテルが優勝したとしてもアロンソが4位以内でフィニッシュすれば、アロンソはトップを守れます。アロンソフェラーリのパッケージなら、トラブルがなければ4位以内はそこまで難しくない。5位だと同点だけど、1位の回数同じ、2位の回数同じ、3位の回数同じ、4位の回数ベッテルの方が多い、ので、ベッテルの逆転タイトルになるのかな。
一方、対ウェバーとなると一気に難しくなります。最終戦でウェバーが優勝したとすると、アロンソは2位を取らないと逆転されます。これまでのレースと同様、レッドブル2台がペースを発揮すると、2位につけるのが非常に難しくなる。
対ウェバーを考えたときに重要なコマとなるのがベッテル。終盤戦は常にウェバーを上回る走りを見せており、『普通に戦えば』ウェバーがベッテルを抑えて優勝するというのは考えにくい。最終戦ベッテル優勝、2位ウェバーとなれば、アロンソはやはり4位以内でレッドブル二人を抑えてタイトルを奪取できる。
そこで今回のように、決勝レースでベッテル、ウェバー、アロンソの順になった場合、さて、レッドブルはどうするか、ベッテルはどうするか?オーダーを戦略の一つとして戦えば、レッドブルも幾分か楽になるんですけどねえ。

まあ、これは最終戦でもレッドブル無双されるという最悪のシナリオを想定しての話なので、フェラーリマクラーレンがペースを発揮すれば、もっと楽な展開になるでしょう。
とにかく、来週のアブダビでついに最終戦。上位3人の誰が勝ってもおかしくない、なんとも興味深い戦いになってます。


ちなみに、最終戦が1位ベッテル、2位ウェバー、5位アロンソだと、3人が同ポイント(256点)で並ぶんですねw
どこぞからパクってきた同点の場合のシミュレーション↓どんだけ接戦なんだw

優勝回数
 ベッテルアロンソ共に5回
 ウェバー4回 → ウェバーアウト

2位回数
 ベッテルアロンソ共に2回

3位回数
 ベッテルアロンソ共に3回

4位回数
 ベッテル3回
 アロンソ2回 → アロンソアウト


予選、決勝のつぶやきはコチラ。
http://twilog.org/monochro777_f1/date-101107/asc
http://twilog.org/monochro777_f1/date-101108/asc