F1最終戦 ブラジルGP 決勝

メークレジェンド!メークレジェンド!
復習。ハミルトンとマッサのポイント差は7。
マッサがワールドチャンピオンになるための条件は以下のとおり。

  • マッサ1位:ハミルトン6位以下
  • マッサ2位:ハミルトン8位以下

それ以外ではハミルトンがワールドチャンピオン。
以下、レース結果。


マッサは1ポイント差でレジェンドにはなれませんでした。むねん!
このレースに限って言えば、マッサは出来る限りのことをやったし、ほんの少しだけツキが足りなかったね。
フォーメーションラップ前の突然の雨、そしてレース終盤残り7周になってからの雨。ブラジルの空がなんとしてもハミルトンを後退させようとしているように見えたが、結局は最終周回・最終コーナーでその雨がハミルトンのポジションを1つ前に押し上げてしまった。


予選順位は上からマッサ、トゥルーリライコネン、ハミルトン、コバライネンアロンソベッテルハイドフェルドというトップ8。5位以内に入ればよいハミルトンにとって、ドライであればそれほど難しくはない順番。
そこで開始直前にやってきた通り雨によりフォーメーションラップが10分ディレイ。これにより各車スタンダードウェットでのレーススタートとなる。スタートでは上位勢は大きな混乱はなく、クルサード先生が1コーナーで事故って最後のレースをさっくり終えたぐらい。せっかく専用カラーで走ってたんだから、おまえらもうちょっと優しくしてやれよw
もともと通り雨なので、路面は急速にウェットからドライに変わっていく。ピットスタートしてまでドライタイヤにスイッチしたクビサはさすがに急ぎすぎだったが、上位勢より素早く絶妙なタイミングでドライに履き替えたのはアロンソベッテルフィジケラ。この3名がハミルトンの前に出てハミルトンは7番手まで後退。フィジケラは性能差がありすぎるのでいずれ抜かれるとしても、これならマッサがワールドチャンピオンじゃね、と思ってたらトゥルーリがツルーリとすべっていきなり後退。ハミルトン6番手に。トヨタまじ使えねえええ!
その後、5番手にいるフィジケラブロックが発動してる間に飛ばしまくる上位4台、マッサ、アロンソベッテルライコネン。この時点で表彰台の面子はほぼ確定した感じ。あとはハミルトンの順位だが、なんとかフィジコを抜いて5番手に。ハミの前に出れるとしたらあとは1秒強差でぴったりハミの後ろについていた6番手のグロックだけという状況になっていたが、そのグロックはハミより先に2回目のピットストップ。こりゃ終わったと思った。
その後、上位勢では一番最初にピットストップしたベッテルが3ストップ戦略を取ったが、他の上位勢は全員2ストップ。ベッテル涙目でハミルトンの後ろに後退。ハミ4番手。ベッテルならあるいはコース上でポジションを奪い返すことも可能だとは思ったが、それでもまだハミが総合優勝。いよいよ終わったなと思ってたら、残り7周の時点で雨再来。下位勢がここは好機とばかりに早々とウェットに履き替えたためか、上位勢も揃ってピットインしウェットにスイッチ。ほぼ全員が履き替えたので順位変動は無しかなあと思っていたら、あれ、グロックがハミルトンの前にいるぞ??トヨタ2台ともドライのままコース上にステイしてるううう!さすがトヨタ!さすがトヨタ!(大事なことなので2回言いました)伏兵の出現によりハミルトンは5番手に。そしてすぐ後ろには今期ノッてるベッテル君。
そして伏兵がもう一人現れる。周回遅れのクビサがハミルトンへまさかのアタック。颯爽とハミを抜いていく。これによりハミルトンがコーナーのアウトに膨らんだ隙を見逃さず、ベッテルがハミルトンをオーバーテイク。これでハミ6番手。これ以上は無いという順番でレースは最終周回へ。マッサは最後までトップを守りきりトップチェッカー。アロンソライコネンと続く。もう、もうさすがに順位変動は無いだろう、マッサキタコレ!と思って手をたたいていたら、川井ちゃんが何か叫んでる。ん、グロックがどうしたって??ペースダウン!?ちょ、おまあああああ・・・・
ドライタイヤのままコースに留まり、ハミルトンの前に出ていたグロックが雨が強くなったことにより失速、最終コーナーでハミルトンに5位を明け渡してしまった。ワールドチャンピオンの座がハミルトンに転がりこんでくる。一瞬はマッサの手に収まったかと思われたそれが、あっという間にハミルトンの手の中へ。まったくよく出来た、ひどいシナリオです!マッサは今泣いていい。
しかし、ハミルトンはフィジケラの壁を乗り越え、クビサの嫌がらせwにもめげず、ベッテルに追い抜かれても諦めず5位フィニッシュしたのだから、まったくよくやったと思う。ライコネンアロンソクビサベッテルという最強陣営を敵に回してw総合優勝。なんやかや言われてはいるが、結果を出したのだから認めるしかあるまい。
それにしても表彰台のお通夜みたいなムードは悲しすぎでしたw2人のワールドチャンピオンの間に立って涙をこらえるマッサ。フェラーリピットで喜んでたマッサの親族が、最後ぽかーんとなってしまうところとか、もうね。
誰のシナリオか知らないが、最終戦に相応しいドラマチックなレースでした。