キツネに関するメモ

キツネキツネ(骨格)
群馬県立自然史博物館

骨格として見ると、意外と足が長い。分厚い尻尾には筋肉でも入っているんだろうか。

平地から山奥まで棲息する。比較的人家の近くにも現われる。ネズミ類・小型鳥類・昆虫などの小動物を主食とし、果実や人家のごみを食べることもある。春先に巣穴を掘って、平均四頭の子を産み、夏まで家族群で生活する。秋から冬は単独生活をする。野生では三〜四年以上生きるものは少ない。飼育下では十年以上生きた記録がある。
TBS生物図鑑

意外に短命?
秋から冬は単独生活するということだが、次の春にはまた合流するのかね。

北海道の野山にはキタキツネが住んでいますが,エサを求めて住宅街にも現われるようになってきました。
しかし,キツネのフンに含まれる寄生虫の卵が人の体に入り,エキノコックス症に感染する場合があります。
札幌市保健所

キツネへの接し方や鳥獣保護の取り扱いについて。

キツネは雑食性でその状況で得易い餌を食べます。したがって、ヒトの活動から生み出される生ゴミや養鶏・畜産廃棄物などの餌も利用します。餌が安定供給される様な人里をしばしば訪れるようになります。さらに、キツネは餌を得たところでその場所を自分の領域であることを誇示するため、糞尿でマーキングする習性もあるようです。したがって、エキノコックスの虫卵で周辺が汚染されます。
北海道大学大学院獣医学研究科寄生虫学教室ホームページ

エキノコックスに関する詳しい情報がある。
キツネも大変だ。

キツネに対する農家の声として共通することは,昔は夜にコーンコーンと鳴く声をよく聞き,人家の周辺に沢山いた,という。しかし,現在では鳴き声を聞くことがないかあるいは全く聞かなくなった。つまり,現在,キツネは減少しつつあり,里山の哺乳類としての地位が落ちていると考えられます。逆に,タヌキは里山では昔よりも増加していると考えられます。事実,タヌキは日中でも里山でよく見かけ,農家の人々も昔よりも増えたといっています。なぜなのでしょうか。里山の哺乳類相の変遷を考える上で,キツネとタヌキの増減の考察は重要であるかも知れません。
(前略)意外だったのはキツネ絶滅の事実である。約20年前に野鼠駆除の目的の毒餌をまき始めてから減り始め,5年前ごろから殆ど見かけなくなっているという。ただ,同様にネズミを食物としている(はずの)イタチは現在でも頻繁に目撃できるとのことである。
里山研究会ニュースレター

1992年11月1日発行とあるから、情報としてはちと古いか。
最近のキツネ事情はどっかにないかね。

狐憑きは、狐の霊が特に女性に多く憑いて、異常心理にみちびくとするもので、今日でも広く農村社会にちらばっているようだ。

狐憑きとは、精神薄弱者や暗示にかかりやすい女性たちの間に多く見られる発作性、ヒステリー性の一種の精神病といわれ、実際にみずから狐となって、いろいろなことを口走ったり、動作をしたりするという話しが、平安時代ころから文献に述べられている。

狐憑きのほかに『狐持ち』という現象があり、狐を飼育したり、その霊を駆使したりして怪しい術を使うと信じられる家系があったという。この『狐持ち』は、くだ、おさき、人狐(にんこ)などと呼ばれ、狐を人に憑かせて、憎む相手を病気にしたり、呪いをかけたりすることができると信じられ、地域社会では忌きらわれていたそうだ。
同様に、一昔前まで『いずな使い』と呼ばれ、狐を使うことで商売をしている者もいたようである。
管狐という小さな狐や、おさき狐というのを飼って、それを操り、人にとりつかせたりすることができると信じられていた。

狐憑き

「いずな使い」っていうのはいいね。採用。

日本の神道信者たちは、邪悪な者の霊魂だけが悪魔であるとみなし、その魂はこの国を荒らす害獣の狐の体に宿ると考えている。

「地獄の辞典」C・ド=プランシー

1818年に海外(フランスかな?)で出版されたものなので、日本の情報はちょっと間違ってることが多々あり。

キツネ(狐)は、一般的には哺乳綱 ネコ目(食肉目) イヌ科 キツネ亜科 キツネ属 に属する動物の総称である。 ただし実際には、日本に生息する唯一の種であり、キツネ属の代表種でもある アカギツネを特に指していうことが多い。

キツネ - Wikipedia

さすがWikipedia、予想以上に情報量が豊富でした。下手すると他のところいらなかったんじゃないかと思うほど……