今日はこんな夢を見た

理由は定かではないが、俺を含む、男二人、女二人の計四人組が、とある島(と思しき場所)へやってきた。夢の場合、登場人物は知り合いの顔をしていることが多いのだが、今回のやつらは、どうも誰でもないような気がする。俺たちは海岸でぎゃーこら遊んでから、とある学校へと足を向けた。(というか瞬間移動した。さすが夢)
学校の中へ我が物顔で入っていく俺たち。校庭を歩いていると、あるクラスの教室内が俺の目にとまる。その教室内では、皆静かに席についてる。先生はいないようで、授業中という感じではない。誰一人微動だにしない上に、電気もついていないため、室内はやけに薄暗く感じられた。まるでその中だけ時間が停止しているかのようでもある。俺以外の三人はとっとと先へ行ってしまったらしく、このことに気が付いたのは俺だけのようだった。
さらに状況は飛んで、俺たち四人は問題の教室内に足を踏み入れることになる。先ほどの薄暗い教室内を見ていた俺は恐怖するが、他の三人は意気揚揚と教室のドアを開けた。はたして、電気の消えた教室内で、まったく微動だにしない生徒たちが待ち受けていた。
そう思えたのは一瞬で、生徒たちはすぐさま元気よくしゃべりだし、動きだした。彼らの大部分は、突然教室に入ってきた俺たちに注目する。俺たちはその注視の中、教壇の隣に並べられたイスに腰掛けた。教室の電気がつけられた。
どうしても先ほどの光景が忘れられない俺は、隣に座る男友達に、そのことを小声で相談した。すると、それが聞こえたのか、教室にいた少年達が答えを返してきた。曰く、
「私たちは人形である。あなた達のような『人間』が教室にいることで動くことができる」
「あなた達が普段から自然に発している『気』のようなものが、私たちの原動力となっているのだと、先生は仰っていました」
俺は、なるほど、そうだったのか、と思って、夢から覚めた。